LEDビジョンとは、LEDが搭載された大型のディスプレイのことです。LEDとはLightEmittingDiodeの略で、日本語では発光ダイオードと呼ばれます。発光ダイオードは、文字通り電気を流すと光る性質を持つ半導体で、寿命が長い・消費電力が少ない・応答が速いといった特徴があります。近年は、照明として利用されるケースが増えていますが、LEDを使って映像を表現するのがLEDビジョンです。

LEDビジョンは赤・青・緑のLED球で構成されており、3色のLED球を等間隔で並べてパネル化し、さらにタイル状に組み合わせてディスプレイとしています。LED球の間隔が狭いほど解像度が高く、高鮮明な映像出力が可能となりますが、その最大の特徴は輝度が高いことです。一般的なテレビが100～200cd/㎡、PCモニターが250～350cd/㎡であるのに対し、屋外用のLEDビジョンは5、000cd/㎡、屋内用でも1、000cd/㎡ほどの輝度を出すことができます。そのため、日中の屋外といった液晶ディスプレイやプロジェクターが苦手とする明るい場所でも、高い視認性を実現することが可能です。

また、大きさや形状の自由度が高いのも特徴のひとつです。上記の通り、LEDビジョンはパネル化したLED球を組み合わせてディスプレイを構築するため、画面サイズを自由に設計することができます。形状の自由度も高く、一般的な長方形だけでなく円形・球形・カーブ状・らせん状などあらゆる形状のディスプレイを構築できます。このような特徴があるため、現在は屋内外問わず様々な場所に設置されています。