屋外用LEDビジョンに求められる性能とは?

LEDビジョンは大きく屋内用と屋外用の2種類に分けられますが、屋外用は屋内用と比べて様々な性能が求められます。例えば、屋外用のLEDビジョンは常に雨風にさらされるため、高い防水・防塵性能が必要です。電気製品の防水・防塵性能はIPコードと呼ばれる規格で表されるのですが、屋外用LEDビジョンは表面がIP65、裏面がIP54となっている製品が多いです。IPコードの二桁の数字は、前が防塵性能の等級、後ろが防水性能の等級です。

防塵等級6は最も高い水準で粉塵が内部に入らない性能、防塵等級5は有害な影響が発生するほどの粉塵が内部に入らない性能を意味しています。防水等級5はあらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響が出ない性能、防水等級4はあらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない性能を持っていることを表しています。また、屋外用のLEDビジョンは日中の直射日光の下でも高い視認性が求められるため、輝度(明るさ)も屋内用より高いです。屋内用の輝度は1、000~2、000cd/㎡ほどであるのに対し、屋外用は最低でも5、000cd/㎡、高いものだと10、000cd/㎡以上のものもあります。

紫外線などに対する耐候性が高いのも屋外用の特徴です。LEDビジョンには、あらゆるパーツに樹脂やゴムなどの素材が使われていますが、これらは紫外線によって劣化します。一般的なものだと数ヶ月から数年ほどで劣化してボロボロになってしまうため、屋外用のビジョンには耐候性が高い素材が使われています。

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